All-in-One WP Migrationでインポートが終わらないやエクスポートが途中で止まるなど、うまくいかないときの対処法

wordpressトラブル

ワードプレスのバックアップや引っ越し、元サイトを使いまわすときにとても便利なプラグイン「All-in-One WP Migration」。とても便利なプラグインなのですが、特に以下の例で「インポートやエクスポートに失敗する」ことがあります。

  1. WP-Migrationでエクスポート&インポートに失敗する例
  2. WP-Migrationでエクスポート&インポートに失敗すると起こり得る症状
  3. WP-Migrationでエクスポート&インポートが失敗するときに試してほしいこと
    1. 1.インポート先のワードプレスの最大アップロードサイズを上げる
      1. 自分のワードプレスの最大アップロードサイズはどのくらいなのか確認する
  4. 2.元サイトからのエクスポートをやり直す
    1. 1.ワードプレスの「ツール」→「エクスポート」から投稿・固定ページ・メディアなど各種データをエクスポートしておく
    2. 2.WP-Migrationでエクスポートする前にプラグインやテーマを整理する。特にセキュリティや他のバックアッププラグイン、キャッシュ系は「無効化」する
    3. 3.エクスポートするときは通信環境をよくするため、ひとつのブラウザに集中する
    4. 4.エクスポートするでデータをなるべく軽くするため、2種類のデータを生成する
      1. Aすべて込データ(従来通り)
      2. B必要なもののみのエクスポートデータ
  5. 3.インポートを再度試す
    1. 一度まっさらな状態でバックアップを取っておく
    2. インポートをし直す&複数のデータを試す
  6. 「ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します」という表示が出て途中で止まる場合
  7. データ移動はできたがメディアファイルがない場合
  8. もし、「Bulk Media Register」でも画像が見つからなかったら
    1. 1.元サイトからバックアップデータの「メディア」を読み込む
    2. 2.元サイトからメディアファイルをダウンロードしてきてFTPで手動アップロードする
  9. All-in-One WP Migrationでインポートに失敗しないためのまとめ

WP-Migrationでエクスポート&インポートに失敗する例

  1. エクスポートしたデータが1Gを超えているとき
  2. エクスポートしたデータが壊れているとき
  3. インポートする方のワードプレスの「最大アップロードサイズ」が小さいとき

経験からいうと、エクスポート&インポートしたいサイトのデータ量が多い場合に失敗することが多いです。また、エクスポートしたデータが壊れていると(うまくエクスポートされていない)と、サーバーのフォルダ内に文字化けしたフォルダが多くできていて、手動で削除できない!なんてこともあり、沼にはまります。

WP-Migrationでエクスポート&インポートに失敗すると起こり得る症状

  1. インポートは終わるが、インポートはされていない上、ワードプレスインストールフォルダに文字化けしたデータが多数入っている
  2. ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します。」の画面でマークがクルクル回ったまま動かなくなる
  3. データは入ったようだが、インポートされていない画像がある(メディアライブラリ内の画像が少ない)

WP-Migrationでエクスポート&インポートが失敗するときに試してほしいこと

WP-Migrationで失敗するときに、以下のことを試してみてください。

まずは、大前提としてサーバーのアップロード上限はクリアになっているか、の確認です。

1.インポート先のワードプレスの最大アップロードサイズを上げる

もう、こちらの問題はクリアになっている方は先に進んでいただいてOKです。

ワードプレスには「アップロードできるデータのサイズに上限」があります。
つまり、画像や動画など、大きいサイズのデータはアップロードできない、仕様になっているのです。

これは使っているサーバーによって異なりますが、手動で上限を開放することができます。(解放したからといって絶対インポートに成功する、というわけではありません)

自分のワードプレスの最大アップロードサイズはどのくらいなのか確認する

一番簡単なのは、ダッシュボードのメディアライブラリです。
ダッシュボードのメニュー→「メディア」→「新しいメディアファイルを追加」に進みます。

新しいメディアをアップロードするエリアの下に「最大アップロードサイズ」が記載されています。

こちらのサイズが、All-in-One WP Migrationで吐き出したデータよりも小さいとアップロードができません。

最大アップロードサイズ

ヘテムルの場合ヘテムルはデフォルトでは最大アップロードサイズは100MBです。小さいサイズなので、上限をアップする必要があります。128MBまでしかアップできない、と解説している人もいますが、私はこちらの方法で限界突破しましたので参考にしてください。

エックスサーバーの場合エックスサーバーは何もしなくても1GBです。
1GBあれば大体は問題はないと思うのですが、大規模サイトですとAll-in-One WP Migrationのエクスポートデータも3GBくらいあるときもザラにあるので、手動でアップする必要があります。

ロリポップの場合ロリポップもデフォルトでは最大アップロードサイズは100MBです。こちらも上限をアップする必要がありますが、使っているプランによっても対応策が異なりますが、「htaccess」で記述することで対応できます。

エックスサーバー・ロリポップ・さくらサーバーでの上限アップの方法はこちらを参考にしてください。

では、アップロードサイズの上限はクリアされていることを前提に話を進めます。

現段階で「エクスポートは済んでいて、インポートに失敗する」または、「インポート後にインポートされていない、または変なデータが出来てしまっている」という方はエクスポートデータの作り直しから行ってください。

一度インポートを試してみたけれど、インポートされていないようだ、という方はお手数ですが、FTPからインポートサイトのフォルダ階層を確認してください。見た目では分からなくても、プラグインフォルダやワードプレスが入ったフォルダに『インポート途中』のデータが残っている場合があります。その際はフォルダの「更新日時」を見ながら、不要なデータを手動で取り除いていくか、一旦ワードプレスを入れたルートフォルダを削除して、まっさらな状態からやり直すことをおすすめします。

↓こんな風に変な名前のフォルダやデータが大量にできているときがあります。

不要なデータやフォルダ

2.元サイトからのエクスポートをやり直す

インポートに失敗するのは【エクスポートしたデータに問題がある】場合が多いです。
ここは、面倒でも一度エクスポートからし直してください。

失敗しないためのエクスポートのコツがあります。

1.ワードプレスの「ツール」→「エクスポート」から投稿・固定ページ・メディアなど各種データをエクスポートしておく

All-in-One WP Migrationを使わなくても、ワードプレスの機能にて投稿、固定ページ、メディアなど各種データをそれぞれエクスポートできます。All-in-One WP Migrationは「サイト丸ごと複製」できるため、便利ではありますが、その中でもし何か一部が漏れてしまっても対応するため、それぞれ単体のデータも保持しておいた方が安心です。

ツール→エクスポートに進むと、どのデータをエクスポートするのか選択できます。

ここは「すべてのコンテンツ」にするのではなく、投稿、固定ページ、メディアと消えたら困るデータを一つずつエクスポートしていくことをおすすめします。

「エクスポートファイルをダウンロード」ボタンを押すと、日時の入った同じ名前のデータが生成されてしまうので、投稿なら「toukou」、固定ページなら「kotei」など、それぞれ判別ができる名前をつけて保存しておきましょう。※このデータは使わないかもしれませんが保険です。

エクスポートデータ画面

2.WP-Migrationでエクスポートする前にプラグインやテーマを整理する。特にセキュリティや他のバックアッププラグイン、キャッシュ系は「無効化」する

使っているプラグインが多かったり、使ってないのに入ったままのプラグインやテーマがある場合、エクスポートデータが肥大します。

All-in-One WP Migrationでエクスポートデータを吐き出す前に、一度「プラグイン」やテーマページへ行き

  • 使っていないプラグイン・テーマは削除する(テーマはWPが公式に出しているテーマは一つだけ残しておいて)
  • 使っていても、一時的に「無効」にしても良いプラグインは無効にする
  • 特にセキュリティ系、キャッシュ系、バックアップ系プラグイン(All-in-One WP Migration以外)は無効にしておく

という感じで整理整頓しておきましょう。

エクスポートデータを軽くできます。

3.エクスポートするときは通信環境をよくするため、ひとつのブラウザに集中する

これはあくまで私の経験なのですが、All-in-One WP Migrationのエクスポートをしている際に、いくつもブラウザを立ち上げて、いくつもページを開いている状態で行うと、エクスポートやダウンロードに時間がかかったり、エクスポートデータが破損していたりする場合がありました。

したがって、エクスポート&ダウンロード中は開いているページは1枚にして、他の通信をしないようにしましょう。

また、使うブラウザもFirefoxだと失敗するけれどもChromeならOKということもありました。(たまたまかもしれませんが)

なので、私はChromeで1枚きり開き、エクスポート&ダウンロードに集中します。

※エクスポートからデータダウンロード最中は動画の再生などしないでおいてください。

4.エクスポートするでデータをなるべく軽くするため、2種類のデータを生成する

エクスポート→インポートをする際に、インポート画面でクルクル回って途中で止まってしまい、データをインポートできない、という時は大体エクスポートのデータが大きいことが理由です。

したがって、サイトのエクスポートデータは2種類用意しておきましょう。

Aすべて込データ(従来通り)

All-in-One WP Migrationのエクスポートページから従来通り、エクスポートファイルを吐き出しておきます。

エクスポートされるデータ名は「ドメイン-日付-文字列-文字列.wpress」ですが、すべて込みのデータであることを覚えておいてください。※リネームしても問題ありません

サイトをエクスポート画面

B必要なもののみのエクスポートデータ

All-in-One WP Migrationのエクスポート画面で「高度なオプション」を展開します。

すると、エクスポートするデータを選択できますから、この中でエクスポートしなくてもいいデータをチェックしてエクスポートデータを軽くしましょう。

一番効果があるのは「メディアライブラリをエクスポートしない」です。

こうすることで画像データがエクスポートされなくなりますが、データベース内には記録が残っており、手動で画像データも引っ越しできますから安心してください。

もし、心配ならばメディアライブラリありなしのパターンで複数生成してもOKです。

All-in-One WP Migrationの「高度なオプション」画面

これで、Aすべて、B必要なデータに絞ったデータ (Cメディアライブラリなし)と数種類のエクスポートデータが生成されたと思います。

それぞれのデータ容量はどうだったでしょうか?おそらくA~Cに行くほどに軽くなったのではないでしょうか?

思ったよりも大きい容量だった場合、当ページの「1.インポート先のワードプレスの最大アップロードサイズを上げる」で間に合っているか確認してください。

3.インポートを再度試す

次に移行したい新サイトへ移動します。

新サイトにも「All-in-One WP Migration」は有効化されていると思いますが、もしまっさらから始めていたら、インストール&有効化しておいてください。

一度まっさらな状態でバックアップを取っておく

新サイトの方のデータを引っ越しする前の真っ新な状態もAll-in-One WP Migrationを使ってバックアップを取っておきましょう。

中はほとんど入っていないので、とても軽いデータが吐き出されるはずです。

これは、もしこれからインポートする旧サイトのデータがうまくインポートできなかった時でも「真っ新な状態に戻す」ことができます。

また、同じサイトではなくても、他のサイトであっても「真っ新データ」として共有できるデータになるので取っておいて損はないです。

インポートをし直す&複数のデータを試す

とうとうインポートの手順までやってきました。

新サイトにてAll-in-One WP Migration→インポートへ進みます。

この時、インポートボックスの下の「最大アップロードファイルサイズ」が意図した数値になっていることを確認してください。

サイトのインポート画面

インポートデータは、Aから試します。

Aデータを読み込んで、通常通りに進み、データの移行も問題なく終われば完了です。

「ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します」という表示が出て途中で止まる場合

通常、どんなに大きいデータであってもインポートにかかる時間は数分です。

もし、「ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します」とクルクル回るマークが出たまま、動かなくなったら失敗している可能性が高いです。

この画面は大きいデータであっても、数分のはずです。
この画面になったままウィンドウを閉じず、就寝し、朝になってもこの画面だったということがあります。

したがって、10分以上この画面のままだったら、仕方ない。一旦ブラウザを閉じてしまいます。

ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します

再度ワードプレスにログインをして、何も変わってない真っ新な状態かどうか確認します。(念のためFTPから新サイトのフォルダ構造なども確認してください)

もし、中途半端にデータの移動がある場合は、焦らずに最初に取った「真っ新データ」を使って真っ新にリセットします。

次にBデータをインポートします。→成功ならOK。

ダメならCデータ・・と複数データを試していきます。

どうしても「ブラウザのウィンドウを閉じないでください。インポートが失敗します」とクルクル回るマークが出たまま動かなくなってしまう場合、その画面を開いたまま、別のブラウザから新サイトへログインを試みます

すると、エラーメッセージが表示されている場合があります。
例)Fatal error: Call to undefined ・・・など

そういったエラーメッセージは、「どこがダメなのか」を教えてくれていますので、解決の糸口になります。エラーメッセージを解析します。プラグイン名が出ていたら怪しいですので、新サイトへFTPでつなげて、「wp-content」→「plugins」から対象のプラグインのフォルダを「削除」しましょう。

そして、インポートをしている画面が動き出すかどうか確認します。

これを繰り返して、何がエラーで引っかかっているのかを探していきましょう。

プラグインデータを削除するのが怖い人もいますが、プラグインは後から入れ直せばいいので、怖がらなくてOKです。

データのインポートが完了したら、削除したプラグインやエラーが出ていたプラグインを一旦削除→再インストールするなどして、環境を戻していってください。

データ移動はできたがメディアファイルがない場合

上記のようにすべて込のAデータがダメで、BデータかCデータをインポートし、メディアファイルがないデータなら入る、という可能性が多いにあります。

ダッシュボード→メディアからメディアファイルを確認した際、画像が入ってない、または明らかに少ない、という場合は、以下を試してみてください。

プラグインの「Bulk Media Register」を使います。

インストール→有効化しますと、ダッシュボードのメニューに「Bulk Media Register」のメニューができます。

Bulk Media Register

ここの一括登録や選択登録とすると、サーバー上のファイルを検索してくれて候補を出してくれますから、見つかったら「登録」として追加していきます。

もし、「Bulk Media Register」でも画像が見つからなかったら

ワードプレスのメディアライブラリ画面で、使っているはずの画像が見つからない場合、復活させる方法は2つあります。

1.元サイトからバックアップデータの「メディア」を読み込む

旧サイトでバックアップデータを取った際に、ダッシュボード→ツール→エクスポートで「メディア」を残していたはずです。そのデータを今度はワードプレスの機能を使ってインポートします。

ダッシュボード→ツール→インポートへ移動し、「WordPress」を「今すぐインストール」とします。

インポート画面

するとリンクが「インポーターの実行」と変わりますので、クリックします。

インポーターの実行

この画面で「保存していたメディアファイル」を選択してインポートをします。

メディアファイルを選択する

無事インポートが済んだ後、一度メディアライブラリを確認してみてください。
この画面でなかったら上記の「Bulk Media Register」を再度使ってみます。

2.元サイトからメディアファイルをダウンロードしてきてFTPで手動アップロードする

元のサイトにFTPでつなげ、メディアファイルを丸っとダウンロードしてきます。メディアファイルは「wp-content」→「uploads」フォルダにあるので、フォルダ丸ごとダウンロードしてきます。
画像が多い場合、ダウンロードに時間がかかるかもしれません。

ローカルにダウンロードしてきたフォルダを今度は新サイトの「uploads」へFTP上でアップロードします。

すべての画像をアップロードしたのち、再度ワードプレスの「メディアライブラリ」を確認してみてください。メディアライブラリに入っていればOK。
この画面でなかったら上記の「Bulk Media Register」を再度使ってみます。

All-in-One WP Migrationでインポートに失敗しないためのまとめ

All-in-One WP Migrationはとても便利なプラグインですが、もし失敗してしまったら絶望にも似た感情になります(笑)

でも、大丈夫。絶対突破口はあります!
インポートに失敗しないコツをまとめます。

  • エクスポート時に不要なプラグインやテーマを削除すること
  • エクスポート時にセキュリティプラグインやキャッシュ系プラグインなど「重そうなプラグイン」は「無効」にしておくこと
  • エクスポート時に「無効」にしておいても大丈夫なプラグインは無効にしてからエクスポートすること
  • エクスポート中やダウンロード中、新サイトへインポート中は、いくつもブラウザを立ち上げたり、複数ページを開いていたり動画を再生することなく、データーの入れ込みに集中すること
  • エラーの原因は大体プラグインかメディアの量に原因があることが多いです。プラグイン、メディアファイルは後で入れ直すくらいの気持ちでいること。

これだけやればきっと成功できると思いますが、もしどうしてできない場合・・連絡ください(笑)

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