ウェブ制作において、より訪問者の反応を図るために「ABテスト」は大切です。
特に、何かの商品やサービスを販売するページである場合、ボタンの色は？要素の配置は？バナーのデザインは？と「中に入れる要素は位置によって反応が異なる」場合がよくあり、自分では判断がつかないときがあります。
また、アフィリエイトなど広告の運用においても、「どの場所に」「どんな形の」「どんな内容の」広告を表示させれば、クリックしてもらえるのだろうか、と図ることは、大事なことです。
同じ手間と時間をかけるならば、より成果が上がる方法を施したいですから。
そこで、この記事では「ワードプレスでABテストを行う方法」を紹介します。
まず、前提としてABテストを本格的に行える外部サービスもある、ということです。
しかし、詳細なデータが取得できる大変高機能ではありますが、高額なことが多いです。
したがって、本記事では比較的安価でワードプレスのプラグインを使用して実装する方法を中心に紹介します。本格的に行いたい方は多少物足りないかもしれませんが、「クリック率だけ知りたい」など「簡単に試してみたい」という方は参考にしてみてください。
嬉しい日本製！ベクトルさんの VK AB Testing
マーケティングツールだと海外製が多いものですが、こちらは日本製。ワードプレスの無料テーマ「Ligntning」をリリースしている株式会社ベクトルさんの商品です。テーマに依存はないので、どのテーマを使っていても使えます。
こちらの特徴は、ブロックエディタを使ってABテストをページ内に挿入できること。すべてノーコードで操作ができる点です。
集計結果は、図りたい要素のビュー数、クリック数、クリック率です。ユーザーによるセグメントなど高機能な計測はできませんが、「どっちがいいの？」を明確に示してくれます。
また、単純にランダム表示ツールとしても利用ができます。
海外製でよくある「サブスク制」ではなく、「買取制」（4,950円）なのもうれしいです。
ちなみにベクトルさんの「Ligntning Pro」など有料テーマを使っていてサブスク制の「Vector Passport」を利用している方は「AB Testing」が含まれているので追加購入しなくてもOK。マイアカウントからダウンロード可能です。
海外製だけどヒートマップも使える Nelio AB Testing
FacebookやInstagramなどを自動化できる「Nelio Content」プラグインなどを出している「Nelio Software」が出しているプラグイン「Nelio AB Testing」。ヒートマップと組み合わせて、メニューやテーマ、WooCommerce製品、CSS、JavaScriptなど多くの種類のコンテンツをテスト可能。月間閲覧数や使用サイト数に応じてプレミアムプラン（月額7,000円弱～）も用意されているが、無料から試してみることができる。無料版はページビュー数500まで。
WooCommerceと組み合わせて本格的なファネル構築もできるCartFlowsとFunel Kit
ワードプレスでファネルを構築するCartFlowsとFunnelKitは以前当サイトでもご紹介しました。
いづれもWooCommerceと組み合わせることになりますが、ABテストも有料プランで可能になります。例えばランディングページでのABテストから購入に至るまで、などを図ることができます。
商品販売の成約に特化するなら、こういったファネル構築機能を活用し、一環でABテストを試してみるのも手です。ABテストを使えるようになるにはプロプランが必要になりますが、年額＄200前後なので、比較的安価とも言えます。
クリック率だけなら簡単＆低価格なのだけれど、高機能を求めるとどんどん使用料が高くなる
ABテストツールの傾向として、やはり機能を求めるとどんどん使用料が高くなっていきます。
したがって、サイトの規模や図りたいテスト内容に伴って段階的にツールを変えていく必要もあります。最初から高機能のものを試して、サイト自体が重くなったり、計測が不安定だったりする場合もあるので、手間はかかりますが、ツール自体を【試して】、自分のサイトとの【相性】を図ると良いでしょう。
また、海外のツールですと、もちろん操作も英語になりますが、chromeの翻訳機能などを駆使すればそれほど難しくはありません。ただ、有料版の場合のサポート対応が気になるところですが、マーケティングツールだと海外のツールが多くなりますので、そのあたりも割り切れるかがポイントになります。
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